小学校教師ふたせんの朝3時からの共育現場〜育つ育てる育てられる〜

小学校教員、元ラガーマン。娘2人の父のふたせんが、朝3時に子供の育ちや自己の成長を記すブログ。自分を成長させたい。

目からウロコが10個落ちた、体育の話

昨日は一緒に研究している仲間の研究授業だった。

高学年のバスケットボール

とてもゲームが工夫されていた素晴らしい授業で、とてもいい動きが多かった

 

その指導講評は体育の第一人者から話を聞いた

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早稲田大学准教授 吉永武史先生

 

それはそれは面白かった!目からウロコが10回くらい落ちた!

形成的な授業評価も素晴らしかった。

 

ご本人のお言葉を引用しながら紹介していきます。

 

・体育の学習は生き物 イメージ通りにいかない。
学習内容を明確化→教材として具体化→指導していく必要がある
・体育は教科書がない=教材が生命線
いい教材の提案=授業の70%は成功と言われている

体育には教科書がないとよく言われるけれど、これがそういうことかと納得した。

いい授業をするためには、いい教材を提案していく必要がある

というかそこが全ての生命線だということ

ここ次第で、「みんなが楽しむ体育」になるか「喧嘩が起きてばかりの体育」になるかが違う。

 

体育は不平等な教科 算数は全員問題を解くチャンスがある 体育はシュートすら打てないことがある。

攻撃完了率(シュートで終わる)が高い授業だった ほぼ全員がシュートを打てた 
シュートを打てない子が打てたのは教材の工夫あってこそ

この視点は初めてだった。あ〜なるほど!と思った。単元全体で一度もシュートを打てないまま終わる子もいるというのは確かにそうだなと思った。そういう意味でチャンスをもらえないまま終わる子がいるのはまぎれもない事実だろう。不平等さを是正するためにはやはり教材しかないのである。

 

ゲームの規則を工夫する 思考判断
ゲームの規則の変更は単元前半で終えないと苦手な子は特に対応できない  
後半も変えるなば、思考判断の指導を重視して規則の変更を学習単元の核としてもいい
規則を作っていくのは結局上手い子 得意な子 そこは注意が必要
技能がAの子には、思考判断や態度を伸ばしていくことを中心に指導をしていく

 規則の工夫は、体育のゲームの指導の中心になるが、ルールを変えるのは「苦手な子もみんなが楽しめるように」なのに、結局ルールを変えたり決めたりするのは上手な子で、むしろ苦手な子は毎時間のルールの変化についていけない。確かにそうだ。。。

 

どのように評価するか 
全員評価することは不可能=子供達の力を借りる
紅白帽をつかって意思表示させる
 子供達同士の記録を取らせる=単元初めから記録をつけさせると記録は向上する
 
評価の限界を言われていた。それはすごく感じる。ではどう見とるか。子供の力を借りて、多角的に見ていくことで評価できると言われていた。なるほど。
 
・チームで作戦を立案する時間 単元後半にはそうする 前半は課題
  第一段階 作戦を立てる 作戦を兄弟チームで共有する
  第二段階 兄弟チームが評価する
  第三段階 兄弟チームからフィードバックをする

チームで特徴にあった作戦を立ててゲームに取り組む時には、この3段階が有効だという。

ペアチームを作って互いに身会えるようにしていくといい。

特に第一段階 で互いの作戦を確認することと、第三段階で試合後すぐにフィードバックをもらうこと。

これが大切と言われていた。

この児童同士によるフィードバックを、即時的フィードバックというらしく、児童の自己有用感自己肯定感を高めるのに大変有効であるという。

 

アクティブラーニング = 子供達が「あーなるほど!なるほど!」となる授業
コツ・行い方 発問を通して気づかせて、
だから知識と技能が関連
思考判断するためには知識がベースとなる

 まさにこのご指導がアクティブラーニングだった。あーなるほど!の連発で脳がアクティブになることが多かった。

 今度の学習指導要領では、「技能」と「知識理解」がセットになると言われ、え!と思った。まだ勉強不足でした。

「わかる」と「できる」の関連性のためだろう。

また「わかる」がないと、新しい作戦を考えたりすることもできないため、知識理解がベースとなることも言われていた。

 

 

あ〜ここまで話をリマインドしても、脳がアクティブになる大変素晴らしい指導講評だった。贅沢な時間だった。

昨日授業した先生は、こういういい先生がそばにいることが羨ましいと思った。

 

体育はやっぱり面白い。

研究授業まであと1週間を切った。

これから職場へ行ってきます。