小学校教師ふたせんの朝3時からの共育現場〜育つ育てる育てられる〜

小学校教員、元ラガーマン。娘2人の父のふたせんが、朝3時に子供の育ちや自己の成長を記すブログ。自分を成長させたい。

20:80の法則 【書評:『自分の仕事を作る』西村佳哲】

先日の妻とのデートの際、1時間以上の電車の旅だった

 

www.kesuke03.xyz

 

そのときコートのポケットに入れて貪るように読んだのがこの本

 

今一緒に学んでいるシーシーさんのオススメの本

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 

 

オススメされて速攻でメルカリさんで購入

 

送料込みで300円

 

すごい世の中だ笑

 

ここから学んだことをいくつか紹介する

 

この本は、働き方研究家である西村さんが、様々な働く現場を訪れ、話を聞き、そこからの学びを記しているというスタイルの本である。

有名なところでいうと、包丁などで有名な柳宗理、アウトドアブランドのパタゴニア、他にも多数。

 

それぞれから学ぶことが多いんだけれど、僕が印象に残ったのはIDEOの設立者、デビットケリーさんの章の中で実に興味深い話が書かれていた。

 

ヘンリー・ペトロスキーによって書かれた『フォークの歯はなぜ4本になったか』は失敗の積み重ねによる道具の進化を描いた名著である。

中略。

今私たちが当たり前のように使っている、机やとんかち、ボタンやポケット、コップなどのデザインは、人類が長い時間をかけて重ねたトライ&エラーによる知恵の集積なのだ。

中略

その最初の姿は「失敗」だ。

 

フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー)

フォークの歯はなぜ四本になったか 実用品の進化論 (平凡社ライブラリー)

  • 作者: ヘンリー・ペトロスキー,忠平美幸
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 11人 クリック: 87回
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 この本、読んだことがないけれど読んで見たい。

今私たちが使っている道具は、そこに到るまでに多くトライ&エラーを経て、現在の形となっていることにまで思いを馳せることが大切だとしている。

 

そしてどんな物も、必ず失敗からスタートしている。

 

 

団塊の失敗は、完成度を上げるステップの1つであり、資産である。その経験を足がかりに作り手は上のステージへ登ることができる。

失敗から学ぶことで人の認識が深まり、ものは進化する。失敗は、まだ見えてこない可能性を開く扉だ。しかしプロジェクトの最終段階における失敗は単なる取り返しのつかない事故でしかない。

 

このように

「失敗をする時期」「失敗から学ぶマインドセット」

を持っておくことが大切だとしている。

 

その中で紹介されているのが、イタリアの経済学者、ピルフレードパレードが提唱した理論のがある。それが

20:80の法則

がある。別名、パレートの法則とも呼ばれる彼の代表的な理論。

 

こんな例が紹介されている。

社会のあらゆる活動現象において重要なものは20パーセントの中に80パーセントの成果が含まれているという事実を指摘した。例えば新しい仕事について、10冊の課題図書があった場合、重要な2冊を読むことで8割がたの成果が達成できる。10名が参加した会議で約2名が約8割の発言を行った。多くの企業において、2割のトップセールスマンが収益の8割をはじき出している.。 

 確かにこう行ったことは言えそう。

僕は自分の学級や職員室の教員集団を思い出したが、これは当てはまるなと思った。

 

そしてこの法則を今度は時間軸と完成軸に表した場合にも、大変興味深いことが言える。

こちらをAのグラフとする。

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最初の20%の時間で80%の完成度に到達し、その後、緩やかな成長がある。

良い例としてスキーの例が挙げられている。

初めてスキーに行ったときのことを思い出してみよう。最小の1〜2回はスキーの腕がめきめき上達して行く時間だ。しかし、数回目を迎えころには壁が感じられるようになり、その後は少し上達するためにかなりの時間と労力の投入が必要となる。

 

一方でこういう場合もある。Bのグラフ

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アイディアやコンセプトを抱え込んだまま、何もアクションを起こさないまま。

そのまま締め切り直前まで、抱えて抱えて。そして直前で形に下が、低いクオリティのままで締め切りを迎えることになってしまう。

 

文中ではこんな表現がされている。

最後の20%の時間と労力で80パーセントの落差を駆け上がるためには、失敗は許されず、経験豊富なプロの技術が必要とされる。そこに試行錯誤の猶予は残されていない。別の言い方をすれば失敗の許されないこの放物線を辿るとき、働き手は自ずと自分の得意技、手慣れて間違いのない道筋をたどらざるを得ない。

 

IDEOのモノ作りは、限りなくAのグラフに寄せようとしている。と筆者は語る。

これは何もモノ作りだけに限ったことではないと感じた。

 

教育現場でも、失敗が許されないシチュエーションであればあるほど、前年踏襲がされ、直前になればなるほど、トライ&エラーは許されない。そう行ったケースは五万とある。

 

時間的な余裕、労力的な余裕がある中で、十分なトライ&エラーをさせてあげることが成長を促進する

 

それを学んだ。20:80の法則、覚えておこう。

 

この章の最後に著書はこう書いている。

失敗というチャンスを排除せず、むしろ意識的に呼び込み、それは足がかりとして生かす仕事の進め方。 こうしたワークスタイルが求められるのは、 デザインやエンジニアリングの分野に限らないだろう。

ズドーンときたここ

 

 

 

大変学びが多い本だった。素晴らしい本を紹介してもらった。

超オススメの良著。 

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

自分の仕事をつくる (ちくま文庫)

 

他にもたくさんの、学びとなるポイントがあったが、これだけにしておく。

 

 

 今度これを借りたから、この先読んでみようと思う。

自分をいかして生きる (ちくま文庫)

自分をいかして生きる (ちくま文庫)

 

 

 

ちなみに今の賞味期限読書は、これ。

人はなぜ学ばなければならないのか

人はなぜ学ばなければならないのか

 

すごい本。 

またアウトプットする。

 

 

ああ本を読むって楽しい!

 

本を読むのが好きになってきたな最近。